遊戯足跡

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宇宙開拓日誌2日目【ノーマンズスカイ】

注意:この妄想小説はPS4ソフト、ノーマンズスカイをプレイした記録を脚色強め、寒いノリありで書いたものです。原作のイメージを壊したくない人やそういった物に耐性のない人は閲覧しないことを推奨します。

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初めての探索:前編

 文字通りスカンピンになってしまった私はワープをするための燃料代を稼ぐために近くの惑星の降下軌道に入る。燃料代を少しでもケチるためにエンジンは吹かさずに惑星の重力での降下だ。この方法での降下なら時間こそ掛かるものの、燃料代はほとんどかからない。

 降下を待つ間暇なので私は彼…私から金品を毟り取った宇宙服野郎から貰った電子端末に目を落とす。電子端末にはチカチカと様々な情報が目まぐるしく表示されている。

 電子端末を読み進めることで宇宙服の彼らがコーバックスという私とは違った生態系を持つ機械生命体(?)だということが分かった。…分からないことが分かったといったほうが正しいかもしれない。それでも惑星までの効果時間、約20時間の間に電子端末から彼らの言語の一部を学ぶことができた。もしかしたら私は言語学の才能が有るのかもしれない。きっと記憶を失う前は言語学者だったとか…いや、ないか。

 

 地表が近づいてきたのでオートパイロット機能でどまにし号を地面に着陸させる。かなり高性能なプログラムでも組んであるのか、どまにし号はすさまじい挙動で地表に着陸してくれた。

 さて、これから記念すべき私の初めての探索が始まるわけだ。意気揚々とどまにし号のハッチを開いた瞬間、ビー!ビー!というけたたましい音と共に私の宇宙服のヘッドアップディスプレイ上に警告が表示される。

 

『放射線レベル増大、環境汚染値、危険域、生命維持システム、エネルギー残量25%…』

 

 私は慌ててどまにし号のハッチを閉める。とたん耳障りな警告音とヘッドアップディスプレイ上の警告文は消え去る。さすがはどまにし号だ。いや、冷静に考えれば宇宙船なのだから外の環境をシャットアウトするのは当然のことである。

 しかし困った、離陸しようにも燃料がもうない。外に探しに出ようにも私の宇宙服についている生命維持システムは残量があまりないらしい。もし外に出て生命維持システムが切れる前に諸々の資源を回収できなければゲームオーバーである。

 

 しばらく考えてみたが一向に良い案は浮かばなかった。こうなってくると考えている時間が惜しい。どまにし号だっていつまでエネルギーが持つかはわからないのである。出たとこ勝負で資源回収に行くしかあるまい。私を意を決してハッチを開き未開の惑星へと降り立っていくのであった…

 

 

初めての探索:後編

 いざ地表に降り立ってみると宇宙服の警告こそ煩わしい物の特に異常はなかった。重力が軽いなんてこともなければ恐ろしい見た目のエイリアンが襲い掛かってくることもない。なんてことのない緑豊かな惑星である。…ヘッドアップディスプレイに宇宙服を脱いだら即死するであろう放射線数値が映し出されているのを見なければであるが。

 時間がないのでマルチツール…万能工作器具を手に取る。降下時間中に電子端末で読んだ限りでは、このマルチツールという物は資源の採掘や敵性生物との戦闘、惑星のスキャン、ディスカバリー(生物辞典のようなもの)への登録、他にも改造次第で様々な機能を組み込んでいくことができるらしい。

 急いで辺りの植物や鉱物を採取して回る。この採取の作業自体はひとつ前の惑星でやったことがあったので苦戦はしなかった。問題といえば作業中に謎の飛行物体が私に近づいてきてピカピカ光っていたのだが、アレは何だったのだろうか?気にはなったものの採取に失敗すれば死が待っている私に謎の飛行物体にかまっている余裕はなかった。

 惑星とどまにし号を何回か行き来しつつ資源の採取をし、生命維持システムの残量が残り5%程になる頃にはそこそこの資源を回収することに成功していた。これだけあればなんとかどまにし号を離陸させることができそうだ。

 

『ピーーー、嵐が去ります』

 

 宇宙服が環境の変化を私に伝えてくる。ん?嵐?何のことだ?いぶかしみながらもどまにし号の外の環境を測定してみると放射線量がほとんど無くなっていた。どうやらこの惑星は放射線の嵐が吹く惑星で、嵐がない時は放射線はほとんどないらしい。つまり、私は今まで無駄に危険な状況で資源の採取をしていたということになる…

 ぼやいてもしかたがないので再び外に出て資源の採取をおこなう。非常に快適である。宇宙服も警告を飛ばしてこない。

 

 結局この惑星を出る頃にはどまにし号いっぱいの資源を手に入れることができたので、初めての探索は成功ということでいいだろう。

 

 

 

今回の教訓:待てば海路の日和あり

 状況の悪い時に動き出すよりも機が来るのをじっと待ったほうが良いという諺